こんにちは、リトルチキンです。2022年5月8日、我が家の茶々(シナモン文鳥、生後4ヶ月)が緊急入院しました。現在はすっかり回復して家で投薬生活を続けています。
とは言っても薬を始めた当初は、お薬が嫌すぎて脱水症状を起こしました。
薬をあげても首を振って拒否されちゃうんだけど…
全然自分から飲んでくれない〜!
という悩みをお抱えの飼い主さんの参考になると嬉しいです。
退院後のお薬生活
急性肝炎により1週間の入院後、肝臓のサイズもだいぶ小さくなりめでたく退院となった茶々。実際にはまだ完治ではなく、自宅でのお薬と通院で治していきましょう。ということになりました。
小鳥の投薬は主に2種類
小鳥への薬の与え方は主に2種類あります。
・強制投薬…小鳥を保定してくちばしの横などから直接薬を飲ませる方法
・自由飲水投薬…普段の飲水に薬を混ぜ、小鳥に自主的に飲ませる方法
※病状や薬の種類によって飲ませ方が違うので注意してください。
今回の茶々は自由飲水投薬のお薬をいただきました。目薬みたいなものはビタミンとヨードが混ざっている栄養剤です。粉薬は肝臓の炎症を抑えたりウイルスを減らすお薬などを調合してあり、どちらもお水に1包混ぜて飲ませます。
先生曰く、自主的に飲むだけの量で薬の摂取量としては十分だそうで、いつもの水の代わりに薬水を設置しておけばいいと言う簡単な投与方法でした。
退院日は完全なるお薬ボイコット
退院してきた日から早速お薬生活がはじまりました。病院で教えていただいた通りの分量でキチンと薬水を作りプラケースへ設置します。
退院直後はテンション高めにケース内を動き回っていたのでほっと胸を撫で下ろしていたのですが、夜にふとプラケースの中をみるとこんな状態。
…え?大丈夫そ??
まだ本調子じゃないから仕方ないのか、それともまた悪くなってしまったのか…しんどそうに目を閉じて、とにかく反応が悪い。でも入院前のように体を膨らませているわけでも蹲っているわけでもない…足腰はしっかりしていて混乱しました。
文鳥の脱水
慌てていろいろ検索した結果、この状態は脱水のようだと推測。ちなみに文鳥の脱水の症状は以下の通りです。
- 全体的にシュッとしたフォルムになり羽の間に空気をためないようにする
- 足を開いてももひきが出ている(仁王立ちみたな感じ)
- 目を閉じている、しぱしぱさせている
- うなだれ流ように頭を下に下げている
- 話しかけても反応が悪い
大まかに以上のような症状が出てきます。
投薬は飼い主と文鳥の我慢比べ
もし薬水を嫌がって飲まずに脱水になってしまった場合は、必ず病院の指示を仰ぎましょう。勝手に薬の濃度を変えて直接投与(口に直接飲ませる)はNGです。
先生にお伺いしたところ、投薬は飼い主と文鳥の我慢比べで「おいしくなくてもそれしか飲むものがなければ少しずつでも絶対に飲みます。」とのことでした。その為、薬水を飲まないからと言って普通のお水を飲ませたり野菜をあげたりしてはいけません(我が家の場合は緊急だったのでとりあえず水分補給OKの許可をいただきました)。
文鳥が他の方法でも水分摂取できると知ってしまうと、喉が乾いても薬水を飲まずに普通のお水や野菜が来るのをずっとまってしまいます。かわいそうだからと思ってやったことが、結果的に文鳥を苦しめることになってしまうんですね…
ちなみにごく稀に頑なに薬水を拒否する子もいるそうで、その場合には命に関わりますのですぐに先生に相談が必要です。薬によっては直接投与のものに変えることができる場合があります。
直接投与のメリット
・毎日一定量を確実に摂取できる
・普通のお水も飲めるし水浴びもできる
直接投与のデメリット
・投与の際に毎回保定が必要なので若干のストレスになってしまう子もいる
我が家での薬水の与え方
一度普通のお水を飲んで体力が回復してからは心を鬼にして投薬を続けました。自分からは全く飲んでくれなかったので、放鳥中に指につけていろいろ諭したり私が飲む真似をしたりしながらなんとか1滴ずつ飲んでもらいました。
最初の頃は飲んだ後に毎回顔を振ってくしゃみをしていたのがかわいそうでしたが、喉が少しでも動けば飲んでいる証拠です。数日後には味に慣れてきたのかだんだんとそのリアクションも減っていきました。
ちなみに処方された粉薬は全てが水に溶けきらず時間が経つと水入れの底に沈殿してしまいます。なので指でかき混ぜて与えることは、水の濃度を一定にするためにもよかったなと思います。
現在、「どうやら飲水はこれしかないようだ」と理解してからは自分で飲んでくれるようになりました。今でも気が進まない顔はしていますが、本人もこれしかないとわかっているので嫌々ながらも飲んでくれます。
同居している文鳥がお隣のケージで豪快に水浴びしているのを羨ましそうに見ている姿はなんともかわいそうですが…頑張って薬を飲んでいるおかげもあって、肝臓の大きさも縮小し現在は体調も安定しています。もうしこしがんばろうね。
薬についてしっかり話せば意外と説得に応じてくれる文鳥。笑
やっぱり鳥って頭がいいなあ…と思いました。
現在投薬に奮闘しているみなさん、一緒に頑張っていきましょう。
【おまけ】病院で教えてもらった1日の薬水の管理方法
我が家では写真左の器に全部(25ml/1日分)の薬水を作り、半分をケージの水入れ(写真右)に移して与えています。残った分はラップをかけて冷蔵庫へ。午後に入れ替える、という流れです。
こうすれば水が汚れたりひっくり返してしまった場合でも補充することができます。長時間暖かいところに放置しないことで、夏場も安心です。
【参考図書】
我が家の茶々を診てもらっている病院の院長先生の文鳥についての本です。この1冊があれば文鳥飼育の基本は安心です。そのほか細かな症状や飼い方の気になることろはその都度先生に直接お伺いしています。
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