文鳥を飼っていると、口を開けている姿を見かけることがあります。初めて見た方はびっくりしてしまいますよね。また、頻繁にこの姿を見かけるようになった場合も不安だと思います。
のこ開口呼吸は、大丈夫な場合と体調不良の場合があるんです。飼い主が慌てず対処し判断できるように見極めるための手がかりを解説します。
もちろん判断に困ったり、不安な場合は一度お医者さんにみてもらうのがおすすめですよ。
文鳥はなぜ開口呼吸をするの?
文鳥をはじめとする鳥類はあくびや威嚇などで口をぱかーっと開けていることがあります。これらは一時的なものですぐに閉じるのですが、口を開けたまま呼吸しているものを「開口呼吸」といいます。
鳥は通常時には鼻から呼吸するので口を開ける必要はありません。そんな中、口を開けているということは何か原因があるということなんです。
1.温度調節
一番に考えられるのが、夏場など室温が高すぎて暑がっていることです。
文鳥には汗をかく機能がないため、口から熱を放出し体温調節します。口を開けて浅く呼吸することで気道から熱を放出しています。
暑がっている場合は口呼吸と合わせて、足をいつもよりひゅっと長く出しモモヒキも丸出しになっていることもあります。また羽の中に暖かい空気を溜め込まないように体をひゅっと細くしていることも特徴です。
開口呼吸をしているときにこれらの様子も併せて見られるようなら、暑がっている可能性が高いかもしれます。
室温を下げ、飲み水を与えてみてあげてくださいね。
2.疲れている・息切れ
長く飛び回ったあとや驚いたあとにもハアハアと開口呼吸していることがあります。
疲れて息切れしている状態なので、体が息で大きく動いているもの見ることができるかもしれません。
放鳥で室内を長距離飛んだときなどに見ることができますが、ちょっと飛んだだけで開口呼吸してるようならもしかしたら違う原因が潜んでいるかもしれません。
3.恐怖や緊張状態にある
文鳥は興奮したり、恐怖を感じたりすると、開口呼吸をすることがあります。
開口呼吸をすることで呼吸を早めることができ、酸素を効率よく取り入れることができます。また、環境の変化や不安定な状況にさらされてストレスを感じることでも開口呼吸が増加します。
ケージ内に新しいおもちゃを入れたり、文鳥の見えるところに見慣れないものが置いてあるなど、いつもと違う環境になっていないかチェックしてみてくださいね。
4.リラックスしている
3でストレスの説明をしたのと真逆になりますが、実はリラックスしているときも口をぱかーっとひらいていることがあります。
飼い主さんの手の中でもちもちしているときや、にぎにぎされているときに良く見られる状態です。
文鳥は居心地が悪かったり嫌な場合はすぐに手の中から出ていくので、手の中にいる時点で心地いいと思っていると考えて間違いないはずです。
そこで口を開けているのなら、リラックスしてオイルと思って間違いないでしょう。
文鳥の開口呼吸で考えられる病気
上で説明したものに当てはまらない場合は、他のことが原因かもしれません。1日のうちに何回も開口呼吸をしたり長時間治らない場合はなんからの体の不調が考えられます。
口呼吸と併せて
- いつもより食欲がない
- 目を瞑っていることが多い
- 体を膨らませていることが多い
- アイリングとクチバシの色が薄い
このような症状が出ていたら速やかに病院に連れて行ってあげてください。
【文鳥の開口呼吸で考えられる病気1】呼吸器感染症
呼吸器感染症は、文鳥の口呼吸の一般的な原因です。
感染症によって呼吸器に炎症が起きると、呼吸が困難になり、口を開けて呼吸をすることがあります。一般的な呼吸器感染症としては、風邪や肺炎があります。
【文鳥の開口呼吸で考えられる病気2】鳥結核
うちの茶々も開口呼吸があり病院に運ばれた際に疑いがあったのが鳥結核です。(多頭飼育の場合、ほかの鳥にも感染するので隔離して飼育する必要があります。)
文鳥にとっては重篤な病気のひとつで、一度かかると完治するのは難しいとされているそうです。(診察の際に獣医さんからお聞きしました)
マイコバクテリウムと呼ばれる細菌によって引き起こされる感染症で、呼吸器に影響を与えることがあります。
【文鳥の開口呼吸で考えられる病気3】気管支炎
気管支炎は、気管や気管支の炎症を指す病気です。
人間の風邪のような症状が見られるのですが初期のうちは比較的元気で飼い主でも見逃しがちです。
細菌によるものと異物が喉に混入した場合の2種類の原因がありますがどちらも放置していると肺炎になったり突然落鳥してしまうことも考えらる危険な疾患です。
様子がおかしいと思ったら速やかに病院へ
開口呼吸で考えられる病気をご紹介しましたが、もし病気だったとしても飼い主が治療してあげるのは難しいのが現実です。
なんだか様子が違うな、開口呼吸が長くて気になるな、という場合は
すぐに病院に連れて行ってあげるのが大切です。
文鳥のような小さな動物は「あとすこし様子を見てみよう」が命取りになることもあります。
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